引用元: https://toro.open2ch.net/test/read.cgi/occult/1416986147/

272: 名無しさん@おーぷん 22/05/20(金) 19:25:15 ID:sACT
幼い頃、親が共稼ぎで祖母の家に預けられていた
周りに年の近い子もおらず、従兄弟と3人で遊んでいた
その日は従兄弟は伯母の実家に行っており、祖母の家には自分だけだった
テレビも飽きて庭で花を摘んでいたら庭の前で女の子がこっちを見ていた
年の近い女の子を見たのは初めてでテンションが上がってすぐに声をかけた
2人で話していたらその子が「ねぇ、おままごとしよ」って言ってきた
自分のままごとセットは祖母の家じゃなく、自宅にある
「おもちゃがないよ」って言ったらその子は葉っぱのお皿に花弁を乗せ、「はい、これでごはんできるよ」
笹の葉を丸く巻いて端を刺して「はい、お湯のみ」
小枝で「お箸よ」
幼いのに次から次へと側にあるものでおままごとの準備をしていく
自分は納屋から筵を持ってきた
その上で2人座っておままごと
「私がお母さん役で、Kちゃんは赤ちゃんね」
2人で楽しく遊んでいたら12時のサイレンが鳴った
「もうお昼だから帰るね」
「また遊べる?
「ううん、もう来れないんだ」
「おうちどこ?今度は私が遊びに行く」
「あのね、おうちは…」
空を指差した
幼い自分は「お空にもおうちがあるんだ」程度にしか思わなかった
「じゃぁ、お空に遊びに行くね」
その子は怖い顔をして「ダメ、まだ来ちゃダメ、絶対に」
と強い口調で言った
仕方なく、「わかった。でも、また来てね」
空に消えていくその子をずっと見送っていた
祖母が「Kちゃん、一人遊びが上手だね。婆ちゃん、ドラマ見ているみたいだったよ」

「お友達になった子と一緒に遊んでたんだよ」
「はいはいw」


その子は2度と現れなかった




273: 名無しさん@おーぷん 22/05/20(金) 19:25:30 ID:sACT
月日が経ち、亡くなった妹のお墓参りをした時に急に思い出した
母に連れられて電車に乗って大きな病院に誰かのお見舞いに行った事
両親の友人の娘さんがずっと病院生活で危ないって時に、「お友達が欲しかった。一緒に遊びたかった」
そう言っていると聞いた母が自分を連れてお見舞いに行ったんだ
その時、ベッドに横たわる女の子に「早く元気になってね、一緒におままごとしよう」って言ったんだ
母に言えって言われたわけじゃない
何となく、声を掛けなければならないって思ったんだ
その子は小さく頷いた

あの子はこの地区の子だから、この墓地のどこかに眠っている
お線香をあげたい、拝みたい
そう思ったらどこからともなく、「こっち」と声がした
その方向に歩いて行くと「こっち、こっち」と嬉しそうな声が近づいてきた
ここだ!
何故か確信めいた予感があり、墓石の名前を見た
後に母から聞いたあの子の名前だった
お線香をあげ、「ここなら何度も前を通ったよね。遅くなってごめんね」
拝んでいたら「ふふふふふ」
おままごとの時のような楽しそうな彼女の笑い声が聞こえた

これが一番印象に残っている自分の体験
細かい体験も結構あるけど、これだけは怖いというよりも切ない思い出だ





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