引用元: 俺のしょうもない思い出を話そうと思う。誰か聞いて

(※続きは、コチラです!)
【1/5】 【2/5】 【3/5】 【5/5】
(※記事公開後、リンクが繋がります。ご了承ください。m(_ _)m

457: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:26:45 ID:UdZcaK7CS
家へ帰り、早速調べ始める。

まずはS子の見た目から、学校を特定しようとした。
黒いセーラー服と青いライン(背中の首の所のあれ)、校章を探したが変になかった。
普通ボタンとか校章あるじゃん?
だけど、本当に模様らしい模様がないの。あっても、変にくぼんでるだけ。

そんなんで、学校の特定は不可能だった。

次にS子に頑張って思い出してもらった。

S子「お母さんと、お父さんが居て……弟かな……?」
お、いいぞいいぞ……。

S子「場所はー………ごめんなさい、思い出せない」
オレ「うーん……音とか、声とか分からない?」

S子「うーん……」
S子は深く考え込む。

S子「分からない(´・ω・`)」
オレ「ですよねー(´∀`;)」

あんなに意気込んで探したのに、直に断念した。

マジで書く事ないな……。

その後、S子と今日見た映画の話をしながら、明日出発する準備をしていた。 



458: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:43:42 ID:UdZcaK7CS
うーん……普通にS子との会話を書いて終わりにします(・∀・)

S子「面白かったねー」
オレ「うん、あのマンガ好きで……ww」
S子「本棚にあるこれですか?」
S子は漫画を指さす。

友人が俺が王子に似ているとか言って、売りつけて来た古本だ。
だが、オレは見事にはまった。

S子「それにしても……女の子凄かったね……w」
オレ「ああ、たしかに(# ゚Д゚)なんでキャーとか、●●さーんって、言うんだろうね」
S子「それだけ好きなんですよ」
オレ「う、うむ……(-ω-;)」

みんなマナー守ろうぜ!(ステマ)
スマホ使おうとしていたオレが言えたことじゃないけど、割と真面目に大声は酷かった(#・∀・)

459: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:46:35 ID:UdZcaK7CS
ちなみに、映画でスマホを利用していると、最悪係員に補導されるので、やめよう……
S子の後、見に行った映画館で俺は20分ほど注意されました…………orz

盗撮の疑いもあり、最悪警察沙汰にもなるそうです。ワロスorz

もう二度としないよ……。

460: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:52:56 ID:UdZcaK7CS
その日の夜は、すこしだけネトゲをした。
S子に自分のキャラクターを見られ「可愛いね……w」と言われた。

同じチムメンがかなり際どい水gやコスチューム来ていたりして。

S子「小さい子が多いんですね(´・ω・`)」
うん、社長の趣味なんです。
カリスマスターのカリスマ性のチカラなんです。

因みにオレも無難に小さい子好きキャラだ。
幼いキャラ巨大武器がお気に入りで射撃職をしている。

社長とは長い付き合いだな……ヽ( ´ー)ノ フッ

オレ「そうだね、中身は殆どオッサンだけど( ゚д゚ )」
S子「∑( ゚д゚ ;)え、そうなの?」
オレ「そうだよー、皆男だよ……」
S子「な、なんで……w」

オレ「……それは答えられないな」

うん、本当に……あの現象なんなんだろうね。
ただ、男キャラだとスゲーゲームつまらなく感じるんだろうね。

461: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:53:30 ID:UdZcaK7CS
ちょん切れてた。

>同じチムメンがかなり際どい水gやコスチューム来ていたりして。
気まずい空気が流れたりしていた……(´∀`;)

462: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)13:55:49 ID:UdZcaK7CS
うー。頭痛いので休憩。

いよいよ、北海道へ向かいます。
そして、S子との最後の思い出話になります。


463: みっちゃん◆KK1/GhBRzM 2014/08/03(日)13:57:40 ID:trRAA83Px
最後のか・・・切ないな


464: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)14:00:14 ID:UdZcaK7CS
>>463
最後だよ……、なんか思い出すと夢のような時間だった、幸せだった時間も沢山あるけど。

やっぱ思い出話はなすなら、語らなきゃいけない一番大切な所だよね。

それと映画ポケモンじゃないですよー(´∀`)そうだね、ポケモンもやってたかな?


467: 名無しさん@おーぷん 2014/08/03(日)20:01:23 ID:VnKmf48IF
映画は銀魂かな?

468: みっちゃん◆KK1/GhBRzM 2014/08/03(日)20:16:05 ID:trRAA83Px
なら・・・グレンラガンか


469: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:29:34 ID:UdZcaK7CS
流石に体調が悪……買ったので今まで爆睡していました。
もう直ぐ連休終っちゃうので、がんばります。

>>467-468
銀魂でした!

……うん、ハタ王子に似てるとか言われたんだよね。
だから、高校から比べたら少しやせたよ。

470: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:42:15 ID:UdZcaK7CS
さて……>>392で『ご安心ください』と言ったのは覚えていますでしょうか。
ちょっと従兄やクソ友人と書くべきかどうか相談したのですが。

従兄・友人「「書かなきゃ男じゃないよ、オレ」くん」とのこと。

>>460続き。

その日の夜中もS子は俺に添い寝してきた。
今度はちゃんと、隣にS子が寝ることを想定してベットを開けておいた。

S子「そう言えばオレさん……」
オレ「なに?」
S子「その明日行く場所って怖い所ですか?」
オレ「怖い所ではないと思う。ただ、虫がデカイと言うのが怖いと言うなら怖いかな……」
S子「虫が大きいの!?」

親父の実家は、特定を避けるけど、とにかくイメージ通りの北海道らしい田舎です。

巨大な畑があって、トロロのメイたちが住んでいたような
小さな山が幾つかあって、その山に神社が一つある。

あと、遠くにある牧場から匂ってきて、それを子供の頃「くさいくさい」と何回も言ってた。

民家の間隔が広いし、マジで「100キロ先●●オープン!」とかある。
しかも近日オープンって看板だけど、その看板3年前の物、変えろよ。

お爺さんが原付で60キロぐらい出しても、
大抵人とすれ違わないとか、そんなぐらいのどか(?)な村です。

日頃、祖父祖母と、親父の姉妹兄弟の3人が妻や夫と暮らせる程度に広い家で、
神社の依頼で霊媒師まがいのことをする以外は、農家として生計を立てているとか。

S子「……少し楽しみだね」
オレ「――だね」

ただ、それは同時にもう直ぐお別れが違いと言う事だと、オレは悟った。
心なしかS子もそれを感じている様で、寂しそうな顔をしていたよ。

今でも、もしも。
一緒に過ごす選択肢があったのなら、S子にそのつもりがあったのなら。

迷わずオレは、そっちを選択していたと思う。

そんな感じで寂しい夜が始まった。

471: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:47:10 ID:UdZcaK7CS
中々寝つけなかった。
だから、俺は沢山S子と話をした。

てか、オレの方が多くの話を振っていた。
漫画だったり、今日見た映画の話だったり、ネトゲだったり、チムメンの話だったり。
日頃のオレの行いとか、アルバイトでの珍騒動とか。

S子の方も、結構話をしてくれた。
前にも来たけど、この身体になってからの話や、自分に似たような人の話。
寂しかった事や、面白かった事、驚いた事、

面白いとS子が思っている話が多くて、それがちょっとオレには予想外だった。
ポジティブに捉えられる前向きな子だったのかもしれない。

さすがに、今の掴まって移動する方法を覚えた時の話は笑ってしまったが。


そんな事を一晩中繰り返していた。

472: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:52:47 ID:UdZcaK7CS
S子は、前は詳しく話してくれなかったけど、
いつの時期かに、サラリーマン風の男性を見つけたそうだ。
自分のような存在(恐らく幽霊)だったらしい。

そのサラリーマンは、S子に気が付くとニカッと右手をあげたそうだ。
その時、サラリーマンの男性の手が偶々後ろから来た自転車の人の方に触れたらしい。

途端、驚いた顔をしてサラリーマンの人が引っ張られていったそうだ。

オレは思わず「なんだそれw」と笑ったけど、S子は「本当なんですーっ!」と言い返してきた。

それを見て、人や物に捕まって移動できる方法を身に着けたのだと言う。
聞いた話だと車でもできるらしい。
電車は流石に試したことは多分ないそうだ(記憶が無いのかもしれない)。

つまり、よくある怖い話の真相。
夜勤ドライバーの運ちゃんが経験するミラーに永遠と纏わり着く女の幽霊や、
トランクやボンネットに乗っかっている幽霊の中には、
タクシー代わりに利用している奴もいるって事になる。

そう考えると、また笑えてしまった。

473: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:56:04 ID:UdZcaK7CS
そんな感じで色々話をしている時、昨日の同人誌やエ●本の話に、
なんの拍子か始まってしまった。

S子「初めて読んだのは何時頃ですか?」とか「内容は?」とか。
どうしてこういうの好きなのーっとか言われて、
色々答えるのに躊躇い困惑し、公 開 処 刑 された。

――そうしていたら、またS子が変に可愛くなってきたんだ。

オレもなんだか、どーていを拗らせていないのに、なんか変になってきたんだ。

474: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)21:58:14 ID:UdZcaK7CS
S子「足って、どんなのが好きですか?」
オレ「え!?」
S子「……よく見ているけど、そんなに私の足、好きですか?」
オレ「そそそ、そう言う訳じゃ……」

S子「――私のことは、足以外好きじゃないのですか?」

ど、どどど……どうしたんだよ。

ど う し た S 子 、な ん か 変 だ ぞ 。
な ん で 、 そ ん な 顔 を 近 づ け て く る のぉおおおおおおおおお!!

ただ、どーていをオレは拗らせなかった。

475: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:03:51 ID:UdZcaK7CS
オレ「そんな……ことは……ないです」
S子「本当に?」
オレ「は、はい……」
S子「――そっか、よかった」

ニコッと、S子は俺に笑顔を向ける。
カワイイよS子、その笑顔萌えるよ、やばいよー(*´Д`)ハァハァ

S子「昨日も聞きましたけど、足、見ませんか?」

とか思っていたオレの顔を( ゚д゚ )にする発言。

本当にどうしたんだよぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!

思い返すとどーていを拗らせていないと、これほどまでにオレはウブなのか。
いやいや、ヘタレなのか!?そうだ、ヘタレすぎるだろ!?

……ただ、なんかオレその時、変に頭の中が冷静になったんだよね。
いやいや、なんていうか、ズッと重く覚悟が決まった感じ?

腹を決めて、初めてコンビニでエ●本買ったような、
なんか勿体無くて開けれなかったフィギュアを開封した感じ?

なんだろう、そんな感じ。
とにかく、重いも重い物体を肩へ担ぎ歩き出したような感覚。

476: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:18:30 ID:UdZcaK7CS
オレは部屋の電気を消したまま、ベットに横になったまま見ていた。
都合よく月明かりが差し込み、その先にS子が立っている。

なんかちょっと幻想的だったなー、

オレの目線の先にはS子が居て「どうなってるんだろー」とか言いながら、
ただ、凄く恥ずかしそうしながら、スカートを掴んでいた。

何度も「オレさん見すぎ!w」と笑い太ももの上まで来たスカートを落とすS子。
なんと言う焦らし……!

オレは「ごごご、ごめんw」とか言いながらも、そんな焦らしを受け(´∀`*)になってたりとかして。
だから、とうとうオレは目をつぶったんだ。

そうすればS子もはずかしくないでしょ!的なことを言っていた。
S子も「そ、そうですねーw」と言いながら、スカートを強く握っていた。

――S子が「見えますか?」って言った時、眼を開けた。

うん、キモイと思うが聞いてくれぇええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!

S子「やっぱ足あったんですね……///」
そう照れながらS子は俺の方を見て言っていた。

そこには想像通りの健康的でふっくらとし、
確りとくびれへと延びる美しいラインをもつ足があった。
黒ストッキングは上の方になるほど薄くなり、
健康的な肌色(かどうかあいまいだけど!)が伺えた。

S子「うん、あれ?」
たしかそんな感じでオレへ疑問の顔を向けていたと思う。

オレは妙に冷静になり、なんだか幸福感に満ちて、別に何もしていないけど賢者になってた。
もちろん、出ても居ないし、あの感じもしてない。なのに冷静だった。

それ以上に、S子が凄く愛しくて、可愛くて、抱きしめたくて……
とにかく愛情が暴走して冷静になっていた。

だからだったのだろうか、ちょっとした奇跡が起きた。
いや、理由があったんだけど、本当に奇跡だったんだよ。

気がついたらS子を抱きしめていた。
抱き着いた俺は、なんか表情がボーってなってたと思う。
S子は可愛く「えっ、えっ、へ?」とアタフタしていた。

……。

…………ただ抱きしめただけだと思うなよ?

確 り と S 子 の 感 触 を オ レ は 身 体 で 感 じ て い た 。

477: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:20:07 ID:UdZcaK7CS
俺もS子も始め何が起こったのか、本当に分からなかったよ。

でもオレは感じていた。

S子の髪ざわり。
肩とか、背中の、上半身の柔らかい方さ。

S子の立派で柔らかいm*。

腰に回した腕は確りと背中の凹みを感じていた。

嘘じゃないし、夢じゃない。
本当にS子を抱きしめていた。

正 真 正 銘 、 抱 き し め て い た 。 抱 き し め て い た ッ !

478: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:25:07 ID:UdZcaK7CS
最初は一方的に抱き着いてたよ、オッサンがJKへ抱き着いてたよ。
警察飛んでくるよ、お巡りさんオレだよ、裁判官僕がやりましたよ。

S子「オレさん……」
凄く小さくて、凄く寂しそうで。
だけど、凄く嬉しそうな声だった。S子は俺の名前を呼んだ。

もう、そうしたらよ、とにかくとにかく。

もう幸せすぎて、嬉しすぎて、なんか笑い出しちゃって。
S子も笑いながら泣き出していて。

尚更強くS子を抱きしめてた。
S子もオレに抱き着いてきてくれた。

オレは色々なことを感じた。
てか、男ってやっぱ変態だよ。

なんか、勝手に家庭築く妄想初めて。
子供が二人いて、S子は普通に主婦らしい恰好してて、オレは手をあげて仕事へ向かう。

そんな出来過ぎて反吐がでるほど、ドラマのワンシーンとか、色々バァァァァァァァアアアアアアアアアアって駆け巡ってるのよ。

ああ……こんなに幸せな奴が他に居るのか、って思った。
多分、メンヘラDQN思考になるけど、マジでオレがあの日世界で一番幸せだった、間違いなく。

479: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:27:28 ID:UdZcaK7CS
S子の体は、まるで鉄でも抱いているかのように冷たかった。
すごく凄く冷たかった。鼓動もしなかった。
生きも感じなかった。

ただ、変な存在感と冷たさと、
人を抱いていると言う柔らかさだけが、ただただ、俺へ伝わってきた。

S子の腕は思っていた以上に柔らかかった。
オレのデブな身体を抱き着いてくれて、
その部分がとても冷たく感じてモヤモヤしていたけど、

ふざけるな、嫌な訳ないだろ。
嫌な訳があるわけがあるか、寧ろもっともっと、
もっぉおおおおおおおおおおおおおおおおっと。

抱き着いて居たかった。

480: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:31:49 ID:UdZcaK7CS
そこで気が付いた。
好きになった切っ掛けが、足であれ、なんであれ。

今は純粋に全部S子が好きなんだなーって。

そう思ったら、もう直ぐ別れが近い事が気が付いて、泣き出しちゃった。
抱いていたのもするする落ちて言って、S子の足を抱いていた。

わんわん、泣いていた。

そしたら母親の様にS子がオレの頭を抱いてくれた。

小さく「ごめんなさい」って呟いたのが悲しかった。
ただ、同じぐらいの声で「すごくありがとう」って言ってくれたら、なんか泣き止んでた。

そこからは覚えていないけど、S子に「寝ましょう?」と誘導されながらベットに入った。
そして、何度もS子に手を強く握られ「泣かないでください」って言っていた。

そうすると、段々落ち着いて行って、俺はいつの間にか寝ていた。


481: 名無しさん@おーぷん 2014/08/03(日)22:35:15 ID:ms92GNNxv
触れている間、体に異変はないの?


482: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:39:34 ID:UdZcaK7CS
はぁ……、ちなみに二日酔いになった理由です。
そう、ヤケ酒です、皆さんヤケ酒には注意してください。

昨日従兄と友人が一緒に家に来やがったんです。

ちなみに二人は面識がありません。
なんで同時に現れたのか分かりませんが、二人の目的は『S子の話』でした。

その過程で、此処での話を話そうか相談したんです。
友人も従兄も「男なら~」とか言っていましたけど、なんか泣いてくれました。

この話は、北海道の祖母ともう一人だけに話した内容でした。
もちろん、こんな変態な話し方じゃなかったですけど。そう言う事がありました、と。
てか、どちらも向こうが鋭く(?)て聞いてきたんだけどね。

なんか、ここで主っきり書いてよかったかもしれない。
なんだか少し心が軽くなりました。書くように進めてkる得た従兄、クソ友人に感謝します。

>>481
多分あったんじゃないかな。
あんまり詳しくは分からないし、気になりませんでした。

正直、右腕が異常なほど痺れていたかなーっとは思う。少し鳥肌だったかも。
ちなみに、本当にS子は冷たかった。

483: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:46:45 ID:UdZcaK7CS
>>480続き

翌日、祖母に起こされ慌てて支度をし、東京駅へ向かいました。
朝から、変にS子を意識して、S子も意識していて、会話は少なかったと思います。

地元の電車に乗り、東京駅へ行き、昨日親父から貰った切符を使い……。
かなり眠くて新幹線に乗るなり直に眠りにつきました。

そんな訳であっと言う間でした。外の景色なんか見ている暇ありませんでした。
ただ、S子は「綺麗だったよー」とか、見えた景色について語ってました。

駅に降りると、東京とは違う空気を全体で感じました。
あれってなんなんでしょうかね?とにかうテンションが急激に上がって来ていました。
それはS子もそうだったかな?やけに張り切っていた。

484: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:53:48 ID:UdZcaK7CS
親父の話だと、この駅に人が待っているはずなので、探しました。
そうすると、何故かオレより先にS子が、その人たちを見つけましたw

叔母「あれぇーーーオレ君、大きくなったねぇ!」
伯父「ハッハッハ!こんな遠くまでご苦労様」

それは青森に住む叔母夫婦でした。
ちなみに伯父さんの方は、銀行員の人と別の人です。
仕事は漁師で、背中の入れ墨が凄く最初は怖い人かと思っていたけど、
どうやら漁師の中ではお守りで居れるから、割かし普通なそうな……?

叔母「……●●(親父)から聞いていたけど、本当に凄いの連れているね」
伯父「うーん……、たしかに海に連れていける感じではないな」

こ の 夫 婦 も か な り 中 二 病 設 定 も っ  て ま  し た ^q^

どうやら二人ともS子の気配を感じているそうで、それが「とても強い」とだけ分かったらしい。
ただ、あまりにも強く大きすぎて『善悪が分からない』と言う、未知を味わったそうです。

伯父さん曰く
「海で遭難しかけた時、不思議と港の方角が分かった、そんな時感じた大きな気配」らしいです。

本当にS子は何者なんですか。

485: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)22:59:22 ID:UdZcaK7CS
本来なら一人(とS子)で北海道に行く予定だったのですが、
偶々、叔母夫婦の帰省と重なり、道案内してくれることになっていました。

正直、一人で迷わず船乗って電車乗って行ける自信はなかったので、助かりました。

S子「すっごい……本当にコッチ見えてるのかな?」
オレ「そうだね……、ちょっと驚いた」
――と言うのも、二人ともオレがS子の話をしていると、チラッチラッS子の方を見るのだ。
S子が俺の背中へ隠れた時も、バッチリ目線でおえていた。

ちなみに二人には『姿が見えてるけどイメージ出来ない』感じで見えているそうです。

なお、船に乗ってからは、俺がメチャクチャ吐き、それをS子が心配するだけでした。
二人は大爆笑していました(´∀`#)

486: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:03:46 ID:UdZcaK7CS
船の話ができないので、補足説明。
姿が見えないけどイメージ出来ない感覚と言うので、一番分かりやすく言うと。

夢を見て「スゲー楽しかったなー(´∀`*)」と思っているけど
「あれ、どんな夢だっけ( ゚д゚ )」言葉も場面も音も、何も思い出せない感じです。

因みに複雑にも話すと。

二人は「人っぽいもの凄いオーラを持った者がオレ君の傍に居る」と分りながらも、
「その姿を見えてるのだけど、意識できず、
姿が見えないと変わりない情況になっている」と言う状態らしいです。

……あれ、この説明で思ったけど、なんか……無意識を操る程度の能力(?)なのかな。

なお、S子の名前は「KIS」のSではないと、あらかじめ言っておく。

487: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:08:05 ID:UdZcaK7CS
北海道についてからもかなり地獄だった。
少なくとも電車に座り過ぎてkツが痛くなったし、
慣れない土地で頭クラクラするし、

S子「大丈夫?」って何度言われた事やら。

そんな状態でつきました。

オレ「S子との最後の三日間か……」
そう思うと、心がとてつもなく苦しくなって痛かった。
鼓動が早くなって、悲しくもなった。

それに対して、S子は強かった。

S子「最後、宜しくお願いしますね!オレさん!」
も の 凄 く 笑 顔 で オ レ の 手 を 取 り 言 っ た 。

S子は、覚悟で来てしまっていたのだろう。
――なんて、思って強い子だなーって俺は思っていた。

488: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:13:17 ID:UdZcaK7CS
いったん休憩。

今日は一日の半分を寝ていたし、くたばってたから、遅くまで話す予定。
正直、このスレ内で終るかなーっとか、思っていたけど、これなら終わりそうだ。

今も見ている人が居たら、なんて言うか、こんなどーていの文章読んでくれてありがとう。
頑張ります。


489: 名無しさん@おーぷん 2014/08/03(日)23:15:33 ID:ms92GNNxv
みてるよ!
自分のペースで良いから
がんばってくれ!


490: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:21:29 ID:UdZcaK7CS
休憩終了。

この歳になってから見る北海道の親父の実家は、本当に日本らしい木造住宅だった。
何畳分だよ!と叫びたくなるような大きなリビングがあり、

俺の家のリビング程の個室が各夫婦に用意され、
子供(全員中高生)部屋も共同で利用しているとはいえ、リビング+オレの部屋分ほどの広さがある。

そこに台所や今や客室や、寝室があるし、
離れとしても使えるけど、収穫した物をしまっておく倉(ほぼオレの家規模)もある。

――改めて思う、親父って金持ちだったんだな。
ただ、お年玉は五千円以上貰ったことが無い。

491: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:25:29 ID:UdZcaK7CS
ちなみにリビングって言い方は変かも知れない、居間かな?
昔から家を改修&リフォームしているらしい。

伯A「オレくん、挨拶してきなさい!」
書くの忘れたのですが、実家から一番近い駅まで伯父さん(伯A)が迎えに来てくれました。

この伯父こそ、何を隠そう霊視したりしていた、銀行マンです。
オレの為に有給とってくれたそうだ。

先ほどの叔母夫婦は(叔A・伯B)と言います。

てか、北 海 道 に と ん で も な く 人 が 沢 山 集 結 し て い た ん で す っ!!!!!
それが全ての現況なので、俺も混乱するかもしれない。

492: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:29:18 ID:UdZcaK7CS
駅に迎えに来てくれた伯Aは、叔A夫婦と小さくあいさつした後コッチを向いた。

伯A「……オレくん、そこの子が例の子だね?」
凄く神妙な顔をしていて、変に真顔になる伯A。

S子「は、初めまして!」
S子は姿が見えているか分からないのに、きちんと挨拶する良い子だった。

伯A「……凄いな」
やはり伯父にもS子の声や姿が見えていなかった。
いや、姿に関しては漠然とした色で見えていたらしい。(ヒトガタだったかな?

ただ、叔A夫婦の様に『色の名前を言うと分からなくなる』と言う未知モードだそうだ。

なにより、このS子が”とてつもない何か”だと、伯Aは察したそうだ。
そうだから、分からないけど伯Aは小さくS子に手を合わせ頭を下げていた。


493: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:36:11 ID:UdZcaK7CS
実家に視点戻します。

実家に戻ると、玄関よりも、居間の方の庭から叔A夫婦と伯Aは上がって行った。
その北海道クォリティに驚きながらも、俺は庭から家へ上がる。

オレ「――――てか、脱ぎ捨てられた靴の数大杉はしないか?」

……北海道の祖母(北祖母)は、この日の為に多くの親戚に連絡をしていたそうだ。
しかも、かなり厄介だと伝えた。

そうすると、どうだろうか。
親戚から息子たち、その子供たちまで……全員がこの日に集まってきたのだ。

北祖母を誰かに例えろと言われたら、オレは間違いなく即答でこういう。

『サ マ ー ウ ォ ー ズ の お ば あ ち ゃ ん。』

その齢で80後半奈のにも拘らず、見た目はどう見ても50程度。
てか、その50歳から見た目が停止しているらしい。

しかも、ヘタな俺なんかより体力が凄い。
台所に立つ奥様方よりも率先して色々な物を仕切るし、作る、マジで刀振り回せる
我流で剣術学んだ癖に、親父を二段まで取らせるほど強い。

……オレの中で、中二病設定がどんどん濃くなって言った。

494: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:46:34 ID:UdZcaK7CS
北母「おお、オレちゃん、良くいらっしゃったねぇ~」
北母は、大宴会会場になっている今の主役席に座りながらニコニコしながら言った。

その時の威圧感、纏う畏怖、マジで鳥肌だった。
白髪髪で、着物を着て、それでいて健康的で、滑舌も良い。

これからS子を成仏させるのを任せるのに一目瞭然で安心できるほどオーラあった。

勝手にビビっているだけだったけど。

北祖父は寝たきりだと言いながら、普通に起きていてビールを飲んでいた。
老人アルアル現象だ、寝たきりと言いながら意外にケロッとしている。

最近、夜中に散歩に出ていればを無くしたらしく何を言っているかオレにはさっぱりだった。

その後、二十何人居るだろう伯父叔母、その娘さん息子さんへ挨拶をした。
幼い子供たちは別の部屋で大はしゃぎで遊んでいるらしく、声が下まで響いていた。

もうなんなの、この状態('A`)

そして、とにかく気になって仕方がなかったのが、全員のS子への反応だ。
いや、全員ではなかったけど、ほぼ全ての親戚が見えていた。

一同「凄い……」
この一言だ。

これは驚いただの、こんなの初めてだの、これは何なんだだの、何を連れて来たんだなど。
簡単にまとめると、オレの地縛霊の時の比じゃなく、恐怖も覚えている人も居た。
数人の親戚は具合が悪くなり、退出していた。

ただ何より驚いたのは。

北祖母「はるばる、この土地へよくぞお越しくださいました」
いつの間にか北祖母はゲタを穿き、ゆっくりとS子へ近づいて行き。
そして深々と頭を下げていた。

北 祖 母 と 北 祖 父 は 無 論。
あと数人の親戚はS子の姿を見えていた。


495: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/03(日)23:53:40 ID:UdZcaK7CS
北母「ここまでの長旅疲れましたでしょう……」
とても綺麗な標準語……それで居ながら、聞いていると背筋が伸びる畏怖を纏っていた声だ。

S子「え、そ、そんな……」
北母「あら、可愛いらしいことですね~」
S子「そ、そんな……」
北母「家に上がれないのですか?」
S子「そ、そうなんですよ……オレさん気が付かなくて」

北祖母に言われて、気が付いた。
S子は、祖母曰く『張られた結界』を越えれずに居たそうだ。
祖母はS子の手を取り、グッと引き寄せる。

あれぇ~……なんで普通にS子引っ張れてるの。
ちなみにS子はとても驚いた顔をしながら、北祖母を見ていた。

北母「いらっしゃいませ。ささ、おあがりください」
一瞬呆然としていたS子だが。

S子「は、はい!」
そう言うと、北祖母に手を引かれるまま、祖母の隣の席へと連れて行かれる。

北父「くぁwせdrftgyふじこlp;@:」(可愛い子だのー的なこと?
北祖父が何を言っているかサッパリ分からなかったが、自分のザブトンをS子へ差し出していた。

な、 な ん な ん だ こ の 状 況 、 こ の 家 は (´∀`:)
オレの素直な本音だった。

ちなみにこの間に、S子の気に当てられた人たちが退出して行った。

496: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:02:33 ID:zmjxvvIKQ
オレの内心は大パニックだった。

なんで普通に見えてるし、普通に触れているの!?
俺なんかそれで来ただけで超感動していたのに!?
この家ではデフォなの、普通なの、寺生まれのTさんでも居るの!?
S子は一体どうしたの!?

一同「「「「「…………。」」」」」
やけに静まり返る居間。

オレ「…………。」
ホカ「「「「「……………。」」」」」
姿が見えない人や感じない人も、空気に負けて静かになっている。

北祖母は、S子の手を握り「大丈夫よ」と微笑むと、その手を離した。
そして、怖い目状態で睨みつけている親戚たちへと、視線を向ける。

北母「貴方たち、その目はなんですかッ!”大切な可愛いお客様”に―――ッッッ!」
まるで拍手デモしたかのように、鋭い声だった。

祖母の声が頭へガツーンッとぶつかる。

他の人たちも、段々神妙な顔つきになってきながら、祖母へ言った。

特に人の発言にこだわりないので「叔母or祖父+他」で「叔他・伯他」で言いますね。

伯他「直に除霊しましょう!」と。
叔他「お母さん、見えているんでしょ!?」
伯他「そうです!直にあげた方がいい!」
叔他「ここに置いておくには大きすぎる!」
叔他「神社へ直に連れて行きましょう!」
伯他「その方がいい!」

オレ「な、何を言っているんですか!約束は三日後だと!」
オレは立ち上がり叫んだ。
見ればS子は今にも泣きそうな顔で怯えている。

オレは伯父や叔母、あとその子供から「分からないの!?」とか「これだから都会は」とか、とにかく罵声を浴びた。
いや、罵声より、心配して言ってくれている言葉が多かったかもしれない。

497: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:04:54 ID:zmjxvvIKQ
その後は凄かった。
オレはムキになって怒鳴り散らしながら、S子の傍へ行った。

それを見て「憑りつかれてる」とか「操られてるんだ!」とか。
それを聞くたびにS子が悲しい顔をしていき、俺がそれを大声で否定して、励まし。

情況が呑み込めてない人や娘息子さんの中には泣いている人が居た。

そりゃそうだろう。
大の大人たちが、訳の分からない事で大声で怒鳴り合っているのだ。

祖母は正座し、その様子を静かに聞いていた。

498: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:13:29 ID:zmjxvvIKQ
かなり長い間、揉めていたと思う。
テーブルの上に会った物は、いつの間にか台所へ避難されていた。
恐らく北祖母が指示を出したのだろう。

そうなってからは、かなりの乱闘状態だった。

テーブルを叩く人から、テーブルに足をかけ、俺へ怒鳴る人。
オレと同じで立ち上がり、怒鳴ってくる人。

オレはS子の前に立ち、S子を守るつもりで、庇うつもりで、
かなり怖くて足震えていたけど、ひたすら立ち向かった。

その間、やはり北祖母は動かない。
何を言っているかサッパリ分からないが北祖父はS子を庇っている。

従B「いい加減にしろよガキ!!!!!!!」
見事に日焼けしたムキムキのDQN土方の様な従兄が声をあげた。

この従兄、既に子供と奥さんが居る。
歳は俺より下だ。

従B「お前が連れてきたそれは、どう見たって普通じゃない!」
従B「危険に晒す気かッ! ボケ!!」
そう言いながら鳥肌を見せる。
他の人達も「俺も俺も」と見せてくる。

従B「何もできないから、ここに来た奴が何偉そうにしてるんだ!!」
オレ「アンタらこそ、何も知らないクセに偉そうな口叩くな!!」
その言葉に頭に来たのだろう、従兄Bはオレへドスドスと迫る。

北祖父が立ち上がり、何故か従兄Bへ突撃していく。
かなり切れてた。

それに触発されたかのように、伯父連中は立ち上がりテーブルを退かし、コッチへ攻め寄ってくる。

北母「貴方たち、いい加減にしなさい―――ッッッッ!」

ようやく、この家の主が声をあげた。


499: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:17:09 ID:zmjxvvIKQ
北母「……なんなんですか、この状況は。その態度は。」
やけに耳へ突き刺さる声だった。

北母「女の子に寄ってたかって、恥はないのですか?」
正座して微動だにせず、ただその位置から、オレや全員の目を睨んでいた。

正直、かなり怖かった。

S子「……ごめんなさい」
ようやくS子は声を出したが、それは謝罪の言葉だった。
オレは酷くm*が苦しくなった。

S子「ごめんなさい……ごめんなさい……」
オレは今までの経験から察した。

絶 対 不 味 い 事 に な る と 。
それは不幸にも的中した。

500: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:21:00 ID:zmjxvvIKQ
オレ「大丈夫だよ、落ち着いて」
S子「ごめんなさい、ごめんなさい。オレさんごめんなさい」
オレは慌てた様子でS子を励ます。
なお姿が見えない人には、かなり奇妙だったらしい。

北母「そうです。ウチの家の者が失礼しました」
S子「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい……」
微かに、家が軋んだ音がした。

従B「――! 退けッ!」
北祖父を伯父さんへ投げつけ、そしてオレへ迫った。
――そしてアッと言う間にオレは従兄Bになぐられていた。

S子「オレさんッ!」
S子の心配する声が聞こえた。

『ギシィイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!』

とんでもなく、恐ろしいほどの軋む音が家じゅうから響いた。

我が家で聞いていたラップ音や軋みと比べものにならないほど大きな音だった。

501: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:23:33 ID:zmjxvvIKQ
そこからは、凄く早かった。
北母がS子の手を握り、何かお経の様な言葉を呟いていた。

かなり長い間、家は軋んでいて、全員が分かるほど揺れていた。

従Bも、何かお経の様な言葉を呟いていたが。

北母「お前は何も言うな!言う資格はない!」と一喝。

従兄Bは舌打ちをすると、子供を連れ庭の方へ飛び出して行った。

502: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:28:02 ID:zmjxvvIKQ
何人かの叔母や伯父、北祖父がお経を唱えていた。
お経なのかな、今までテレビでも葬式でも、聞いた事が無い分類の言葉だった。
それがこの家独自のお経だと気が付くまで時間が掛かった。(特定されるかな?

S子は、泣いていた。
ただ、いつもと一つ違っていた。

いつもは泣いていても涙など見えない。
ただ、この時はボロボロと涙をこぼしていた。

北母「オレもコッチへ並びなさい」
言われるがまま、俺はS子の横に正座した。
そしてS子の手を握る。やはり冷たい。

いつもなにか北母は数珠を持ちながらお経を唱えていた。
他にも何人かの伯父や叔母がしていたが、

北祖母は一人ずつ目で合図を送り、一人ずつ家から出して行った。

そして、最期には北祖父と北祖母だけの状況になり、
庭では不安そうに伯父や叔母、その子供たちがコッチを見ていた。

503: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:33:02 ID:zmjxvvIKQ
最後、語尾をとても伸ばしたかと思うと、二人ともお経を唱えるのを止めた。

北祖父は、本当に何を言っているか分からないが怒鳴りながら庭の方へ向かって行った。

北母「まったく……困ったことをしましたね」
S子「……ごめんなさい」
北母「いいえ、貴方はオレを守ろうとしたのでしょ?とてもいい事よ」
S子「は、はい……。」

そして北祖母は何度もS子を褒め、頭を撫で、そして微笑んでいた。
S子は下を向いたまま、泣いていた。そしてオレの手を強く握ってきた。

北母「それより、オレ……」
オレ「は、はい……」
北母「貴方、どこで”封印”を取ったのですか?」
オレ「ふ、封印?」

北祖母が言う言葉が俺にはさっぱり分からなかった。

北母「それと貴方様が居ながら、何で止めないでいたのですか?」
さらに北祖母は、俺のS子と別の方向を見ながら尋ねていた。

オレにはカオスの他、なんでもない情況だったが。

とても大切なことと、色々な謎が全て解けて行く事になった。

504: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)00:37:59 ID:zmjxvvIKQ
ちょっと、すまない。ここら辺で一端やめます。

また明日来ます。唐突なのですがごめんなさい><;


…………ラップ音が家の中でヤバイなう(´∀`;)
S子ではないのだけど、すげーヤバい。パンパン、パキパキ、ギギィってやばい。

出来過ぎた展開だけど、多分心当たりあるので、今日は一端ストップします。


505: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)00:39:17 ID:hoFAnjiIt
やべぇぇぇぇぇ
続き楽しみにしてる!!

507: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)02:56:13 ID:jFW8pYKFm
俺の予想。

S娘は何処かの神。
オレ氏は自身の未知のパワーが暴走。
従兄弟Bは、北海道一族でも面汚しな存在。このあと死す。


マジレスするけど、
俺はお前の話を聞く限り、話してはならない話をしていると思う。
お前自身が壊れ始めない様に注意しろよ。南無阿弥陀仏

509: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)06:58:34 ID:x8I1KigIJ
あんまり気にしないでもいいけど
その制服ってゲームとかアニメとかに出てくる学校の制服
もしくは制服のデザインが変わったからわからないとか
>>1の住んでいない地域の制服なんじゃないの?

510: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)07:02:05 ID:x8I1KigIJ
人や車をタクシー代わりにできるのなら>>1の住んでいない地域の制服でもあり得る
あとそういうたぐいのものって縁故や因縁とか関係するんじゃないの?


511: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)09:32:27 ID:zmjxvvIKQ
おはようございます。
朝に用事が入ったのでそれ済ませてからだから、昼になると思います。

>>507
クソワロタwww

話してはならない話か……そうなのかもしれないけど、俺は話しても良いと思ってる。
恐らく従兄(医学生)から北海道に連絡行っていると思うんだ。
ただ、怒られていないし、親父も分っている。もちろん隠すべきところは隠してる。

隠し切れてないのは、俺の変態部分だけだと思ってる……

>>509-510
コスプレって線は疑ったけど、本人は覚えてない状況だったしなー

あと書かなかったけど、S子は結構色々な場所を移動していた、と話しから推測できた。

海とか山とか、流される様にトラックに掴まって場所を移動していたとか、
怖い人(除霊とか幽霊に過剰反応する系の奴)が居ると遠くまで逃げる為に移動していたとか。

そう言うのを聞くとなんか、探し出す自信なくなったww


512: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)10:03:04 ID:tEZy5oAWT
親族みんな怒男みたいなの連れてそう

513: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)10:22:05 ID:exUWJ6ArJ
親族にぬ~べ~とかいそう

514: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)10:51:39 ID:jFW8pYKFm
実家は、紫紺の玉を管理してそう


515: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)12:13:50 ID:zmjxvvIKQ
外暑すぎワロタ。
休憩してから……頭クラクラする……

>>512-514
な ん だ ろ う 、 否 定 で き な い 気 が す る 。

怒男クラスの守護霊は本当に特殊みたい。

516: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)12:50:57 ID:zmjxvvIKQ
>>503続き
北祖母が見つめる先は誰も居ない。
ただオレは不思議と頭の中でそこに居る人が誰だか分り、姿が見えた。

……怒男だ。
あの目付きの悪い着物を着た大男が腕を組みながら仁王立ちして、北祖母を睨んでいる。
目付きが悪いから睨んでいる様に見えただけかもしれない。

この時の俺の怒男の見え方は特殊で、
人を思い出す時の様に、頭の中で情景を思い浮かべる様に、そんな感じで見えていた。

北母「貴方様は、どうしてオレを止めないでしたのでしょうか?」
怒男「……」
北母「まさか……止めれなかったのですね?」
祖母は驚きながら言い、俺の頭の中の怒男は申し訳なさそうに頷いていた。

517: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:01:27 ID:zmjxvvIKQ
オレ「お婆ちゃん、どういう事なのか分かる様に話してください……」
オレは意を決して北祖母へ頼んだ。
この時、北祖母がやたらと怖く思えていただけに、絞り出したかの様な声だった。

ただ、それを見て北祖母は「ぷっ」と口を押えて笑った。

北母「そう構えなくて良いですよ」
オレ「へ、え?」
北母「オレは分からないままでしたからね」

話しはかなり遡る。
オレが群馬で地縛霊を引っ張ってきた時だ。
この時の地縛霊は怨霊の中でも害悪な女性だったらしい。

ただ、”地縛霊”と言う名前の通り、その怨霊は土地に縛られている筈だった。
その土地で悪さを働き、誰かを呪い、誰かを苦しめる、そう言う存在だったらしい。

北母「そんな存在をも貴方は引き剥がし、強引に引き寄せる、それほどまでに強い力を持っている」
簡単に言うと、俺が幽霊に憑りつけるような感じだろうか。

地縛から解放された怨霊は、引き寄せるオレを利用し、周囲へ悪影響を与える様になっていたらしい。
半場、俺が”霊を自縛する土地”の様な状態だったそうだ。

親父と母親が、除霊事を出来ると知る北祖母らへ、助けを求めたらしい。
それを察した当時の北祖母とその母親、北祖父、親戚たちは、今の様に集まり、

これからS子を天国へ連れて行く神社(元々は寺)へ、怒男が祀られている社で、お祓いをしたそうだ。

同時に、俺の無差別に強すぎるチカラも封じ込める蓋を付けたらしい。

518: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:11:14 ID:zmjxvvIKQ
ただ、今はどうだろうか。

オレの蓋は無く、抑え込む事も任されていた怒男も抑えられず。
結果、俺のチカラが暴走していたらしい。

どんな中二病だよ。俺腕から龍でも出てくるのかよ。

また、そのような状態になれば、周囲の霊を無差別に引き寄せていただろう、と北祖母は言った。
だが、そうならない”存在が二人”が居た。

一つは、怒男だ。
怒男が、S子以外の霊を追い払っていたのである。
守護霊としての仕事をちゃんとこなしていたのだ。

もう一人は、何を隠そう『S子』であった。
S子の霊力は、それは怒男と同規模で、時代が時代なら祀られている様な存在らしい。
きっと生前もかなりの霊力の持ち主だったと伺えますね、と北祖母は言っていた。

そのS子の霊力は凄まじく、また存在が一般的な霊と異なる。
故に、引き寄せられてきた霊が一方的にS子に追い飛ばされる状態だったらしい。

言うなら、強引に合コンに呼ばれたのに、途中で帰っていいよと言われてるような状態。
それが周囲の霊たちだ。

なんか可哀相だと失礼ながら思った。


519: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)13:13:43 ID:9kGnE0Xrh
凄い展開になって来たな

続きが気になる


520: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:17:15 ID:zmjxvvIKQ
もちろん、俺もS子もそのような自覚は無い。
北祖母は『迷惑な二人』とごもっともすぎる様子で笑っていた。

北母「それにオレが、その子へ、周囲のチカラや自分のチカラを渡しているですよ?」
オレ「は、はい……?」
それは愛のパワー……なのかどうか分からないけど、

S子と俺は霊的部分で深く繋がっているそうだ。
言わばパイプのようなもので、それを絆と言うなら絆だし、
互いの生命を共有しているとか、なんかよくわからない状態らしい。
フェイトの様な感じだろうか?

S子は一体なんの英霊だろうか。

ともかく、俺のそのパイプがもの凄く厄介で、とにかく周囲を巻き込むらしい。

今回、S子が起こしたラップ現象がすさまじかった理由。

それは俺が周囲の人達(霊力強い人たち)から、
霊力を吸い上げて、全てS子へ供給していたからだそうだ。

S子自身もかなりのチカラを持っているが、
それを過剰に上乗せするかのように俺がチカラを渡していたらしい。 

521: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:23:39 ID:zmjxvvIKQ
結果、かなりの惨事を招く寸前だった。

北祖母がそれに気が付いたのは、
S子を慰め清めているのにも拘らず、力があまり衰えなかったからしい。
本来なら、S子が泣き落ち着いてきた時点で、怪奇現象は収まるはずなのだ。

なのに収まらない、……と言った所でオレが原因だと気が付いたらしい。

なので祖母が一人づつ、家の外へ出して行き、オレを北祖父と結界の中へ閉じ込め
ようやく完全に落ち着いた……と言う所だそうだ。

ちなみに>>504はオレが原因である^q^
S子との思いでを強く考えすぎたせいで、なんかやらかしそうだった。
北祖母からは、とにかく落ち着きなさいと言われた。


523: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:26:45 ID:zmjxvvIKQ
家の被害は、結界(お守り?)が破損した事と、土地自体に傷を負わせてしまったらしい。

オレとS子は、北母に「もう大丈夫だから」と言われながらも、
S子には頭を撫でながら何かを唱え、オレには北祖母がしていた数珠を渡された。

なんか、本当に申し訳ないことをしたのは分かったのだけど、

今一現実的じゃなさ過ぎて、なんかもう、ヘラヘラしてた。お互い。

ちなみにS子は「神霊的存在」と言われてメッチャ照れてた、可愛かった。
うん、親戚には悪いけど、可愛かった。 

524: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:30:28 ID:zmjxvvIKQ
外でその様子を疑い深く見ている親戚も居たが、もう何人かは逆に吹っ切れ騒いでいた。

それ所か、北祖父が頑張ったのか、
なんか「オレ君凄いの連れて来たなーw」と笑う人の方が多かった。

その一方で叔母さんや娘さん、伯父さんや息子さんの何人かは、神社へ向かい、
北祖母は家の結界を張り直すのと、土地の傷を治すのに務めていた。

S子や俺には、裏庭の小さな石を重ねただけの祠に手を合わせ、謝りをするぐらいしかできなかった。

その時、蝋燭の炎がかなり激しく燃えていたのを北祖母は見た。

北母「今の状態でオレが死んだら、ろくな死に方しないね」
となんか笑顔で言われたんだけど、怖い。 

525: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:49:00 ID:zmjxvvIKQ
従兄Bは謝りに来た。なぐってすまなかったと。
オレも感情的になってすみませんでした、と謝りながら相手をしないつもりで居た。

ただ、少ししてから、祖母が「さあ、家で今日は盛り上がりましょう」と言い始まった宴会。

その席で、伯父さんらの計らいでオレと従兄Bは隣の席になった。
なお主のすぐ横であるため、かなり背筋をお互い伸ばしていた。

従B「……さっきは本当に悪かったなァ」
ビールを飲みながら深い声で言う従兄B。

オレ「い、いえいえ……」
オレはスクリュードライバーを飲みながら抵抗。

従B「あそこに居るのが俺の娘なんだよ、かわいいだろ?」
そうして、従兄Bが激怒していた理由が判明した。

従兄Bは、見た目通りのかなりの不良で、娘さんを授かったのは12の頃。
まじかよ!?俺なんか未だにどーていだぞ!?まじかよ!?
12とか同人誌みただけで、パソコンウィルス感染したとか
思って泣きながら親父に白状していた年齢だぞ!?

従B「いやー、大変だったよ……」

もちろん北祖母はかなり激怒して、
従兄Bを半ゴロしにしたそうだが、従兄Bは只管謝罪し許しを得たそうだ。
Bの彼女さんは、不良とはかけ離れた優秀な女の子だったらしい。

Bが自慢する娘さんは確かに頭が良さそうで、学校でもモテるんだろうなーっていう美女だった。
なお、俺は従兄Bに「美女だろー美女だろー」となんかスゲー言われる度にイライラしたけど、認めるよ(´∀`#)

ともかく、Bはその子を遊んでやろうと詰め寄り、
そう言う子ほど危険な遊びに心揺さぶられ行為に及んだ……

かなりあり過ぎて困る不良武勇伝だ、
ただ、違ったのは、そのまま彼女のことが好きになってしまったことだろう。

従B「向こうの親御さんにも殺されかけたよw」
ただ、妊娠を隠していた時期が長く堕ろすのは無理な状態になっていた。
さらに何より北祖母と向こうの親も「水子」にするのは嫌っていたらしい。

かなりの難産だったそうだが、その年齢にしてはかなり元気な娘さんが生まれたそうだ。

従B「だから一生懸命、アイツを支える為に働いていた。もちろん中卒」
そう言いながらどんどんビールを飲んでいく従兄B。

この先閲覧注意。 

526: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:53:13 ID:zmjxvvIKQ
従B「……ただ、アイツはオレのことを憎んでいるかもな」
かなり重い話だった。
イカツイ従兄Bはボロボロ泣いていた。

出産したが、周囲の好奇な目と、嫌がらせ、暴言、恥ずかしい言葉。
オレは経験してないから分からないけど、町の人が全員知っているような状況だったらしい。

それでも負けずに二人は頑張って生きて子供を育てていた。

ただ、三年前、従兄が18の頃、悲劇が起きた。
彼女さんは娘さんが幼稚園に行くようになったのをきっかけに稼げるように大学に入ったらしい。
ちなみにその大学の先生と、北祖母が知り合いで、
恐らく裏口じゃないけど、何等かの取引したんだろうね。

最初こそうまく言っていたが、なんと彼女さんの元同級生が居たそうだ。
そこから彼女の噂は一瞬にして広まり………。

なんと彼女を襲った馬鹿が居たらしい。
それもギリギリ未遂だったが、幼い娘の目の前でやろうとしたそうだ。

そこに従兄Bが早帰りし、発見し、半殺しにし……の状態に。

オレは何も飲めないし、近くで聞いたS子なんかメッチャ泣いてた。
そりゃ泣くわ。 

527: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)13:58:48 ID:zmjxvvIKQ
襲った男は刑務所に。従兄Bも数か月刑務所に。
ただ、それが耐え切れず、大学でのイジメも酷く……。
何より襲われかけた事実に心身疲労。

彼女の家族とは絶縁状態。
何度も足を運んでいた北祖母ともあまり合わなくなり。

従B「……もう娘しかいない」
その言葉で、もう全てを悟れた。

その日、北祖母の家に娘さんが一人で現れたらしい。
聞けば彼女さんと来たが、彼女さんはいない。

――察する通り、自●していた。

その日の夜、「なんで一緒に居てくれないの?」や「貴方に会いたくなかった!」と夢の中で従兄Bは責められたらしい。
そして、数日後にその一報を聞いた時は、あと追おうと考えたとか。 

528: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)14:07:41 ID:zmjxvvIKQ
てか、もしかしたら、この話知っている人居るかも。
従兄は、子供の支援団体のボランティアしていて、結構こういう出来事を持っている人だし、学校で話して回っているらしい。
ちなみに、書き込みする前に本人に一応許可得た。

意外と笑ってて、ちゃんと広めろよ!とか言われた。
なにをどう広めればいいのか……(困惑

>>527
ただ、娘さんを一人にする訳に行かず、真面目に刑期を務め短縮し、出所。
と言うか、刑務所内でも内容が内容だっただけに、刑務官や受刑者たちとの関係は良好だったそうだ。

その後は、北祖母に頭を下げ同居させてもらい
真面目に働きながら娘さんを育てているらしい。

さて、激怒した理由について語ると。

従B「さっき、妻の声が聞こえた。”●●(娘)を守って”ってな。
 振り向けば、娘は顔色悪くして座り込んでるし、その原因がその子だって直に分かったよ
 俺も鳥肌凄かったし、その子は本当にマズい存在だって意識しなくても分かる。」

従兄Bはそう言いながらも、頭を下げ、再び謝罪された。

流石に俺もS子も何とも言えなくて、寧ろコッチが頭を何度も下げていた。

そんなこんながあり、
従兄Bも「良い奴だな」と言われ、関係はこの親戚一同の中で一番仲良くなった。

534: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)14:22:24 ID:zmjxvvIKQ
その夜は、本来やる予定だったオレの歓迎会と、明日からの予定について教えて貰った。
明後日、儀式をするそうだけど、その前の日ぐらいは気楽に遊びましょう、ってことだった。

北祖母「……実は、従兄Aと親父からのお願いなんだよ」
そうとだけ言われた。

察するに、従兄Aと親父はオレがS子に好意を抱いているのは分り切っていた事で。
だからこそ、天国に送る前に思い出をつくらせようと言うことなのは見え見えだった。

北祖母は、もう一度俺らに何かを念じたあと「大丈夫」と言い去って行った。

客室には、律儀に布団が二つ並べられていた。
一つはオレので、もう一つはS子の……と言う事らしい。

ただ、寝つくまで大変だった。
S子は只管謝って来るし、オレもなんか謝っていたし。

ただ、長い旅で疲れていたし、色々あって疲れていたし、……で気がついたら寝てしまっていた。 

547: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)15:31:34 ID:zmjxvvIKQ
>>534続き
まだ薄らと暗い早朝にオレは目が覚めた。
慣れない畳の上で寝ていた事もあり、背中が凄く痛かったのをぼ得ている。

ただ、そんなのを考えているのもつかの間。
隣居るはずのS子が居なかった。
それで「また消えた!?(・∀・;)」とか思って、とりあえず大慌てで居間へ向かうオレ。

やはり昨日の一件で……とか思いながら、また大騒動になると思っていた。

居間につくと、親戚さん達が布団を並べて寝ていた。
オレとS子に気を使ったのか、S子が居るからか分からないけど、皆大きな今で寝ていた。
テレビで見る山小屋のような感じ。

もちろんS子の姿はない……と思ったら台所から声がした。

北母「まだ寝ている人もいるから、静かにしなさい」
S子「オレさん、おはようございます!」

台所のテーブルに座る北祖母とS子の姿。

オレ「……は?(´∀`)」
一瞬思考が停止した。

ちなみにその時のS子は元気そうで笑顔で手を振っていた。 

548: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)15:40:12 ID:zmjxvvIKQ
北母「とりあえず顔を洗い、歯を磨いてきなさい」
寝起きで顔洗いと歯磨きとか漫画でしかみたことなかったけど、言われるがまま洗面台へ。
どう考えても、この家で北祖母に逆らうのは無理だ。

S子「厳しいですよ……w」
北母「いいえ、ウチで預かる以上は……」
そんな北祖母の厳しい会話が聞こえたり聞こえなかったり。
やはりS子と北祖母は楽しそうに会話している。

オレ「……どういうことなの(´∀`)」
もうここにきて、何が何だか、。
今も話すのもメチャクチャになってるけど、本当に何何だか分からない事が多い。

S子「朝起きたら、北祖母さんが起きていてお話を……w」
(*´・ω・)(・ω・`*)ネーと、北祖母とS子。

北母「聞いたわよ、”S子”って言う名前を付けたらしいじゃない」
それから、北祖母とS子で今までの話をした。

最初に出会った時とか、オレがS子に話しかけていた時とか、警察とか、植物園行ったことやら。
おどろいた事に、オレが話すよりS子の方が積極的に話していた。

祖母はニコニコしながら「あらあら」とか、適当に相槌しながら話を聞いていた。

北母「オレはよくやった。」
北祖母は微笑みながら、俺の方へ親指を立てたグットポーズをした。
ちょっと老婆がやるには想像できず笑った。

S子「本当に……オレさんありがとう」
何度目だろうか、S子は俺にそう言いながら笑っていた(´∀`*) 

549: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)15:53:27 ID:zmjxvvIKQ
朝5時半になると、叔母さんや高校生以上の娘さん達が続々と起きて来た。
北祖母は台所へ立ち朝飯の用意を始める。
それを見て「手伝います」と言って手伝って行く叔母さんや娘さん……。

何人か伯父さんたちも起きて、外へ煙草吸いに行ったり、散歩に行ったり。
従兄Bも起きていた。

従B「オレ、散歩行くか!」
ニカカッ!朝からスゲー元気な笑顔と大声!
一瞬面倒だと思ったが、結構すがすがしい関東では味わえない空気を吸いながら散歩もいいなーと感じた。

オレ「は、はい……w」
ただS子も……。

S子「あ、じゃあついて行きます……!」
オレが尋ねる前に、S子の方から名乗り出ていた。

オレ「あ、S子もついて行くのですがいいですか?」
従B「お、おお……いいぞ……ww」
従兄Bは少し困惑しながらも、S子が同伴するを承諾した。

散歩しながら分かったが、S子の姿を従兄Bも見えているらしい。
声に関しては、ブツブツとしていて聞き取れないそうだ。

従兄Bは結構S子に質問をしていた。
何処から来たのや、どうしてそうなったのか分かるのか?とか。
それを通訳し伝える。もちろん殆どS子は覚えていない。

従B「大変だったなぁ……俺も確り送れる様にがんばるよ」
従B「昨日はすまなかった……!」

S子の方を見ながら頭を下げる従兄B。
S子は最初はジッと見ていたが、直に「いいですよっ」と笑顔を向けていた。

言葉は分からないかったそうだが、S子が許してくれたのは分かったようで、
従兄Bは何度も「優しいな!」と言っていた。 

550: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)15:54:06 ID:zmjxvvIKQ
今更だけど、気が付いたのて訂正。

従兄Bの話で「三年前」とか言っていたが、もっと前だった。曖昧に書いてしまった。
去年は娘さんは12歳だし、年齢が合わなくなる。すまない。 

551: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)15:59:48 ID:zmjxvvIKQ
家に戻ると、かなりの量の朝食と学校でしか見た事が無いような鍋が置かれていた。
ちょっとした旅館状態になっていた。

それと大量のオニギリが用意されていて、炊飯器が5台フル稼働していた。
今日は山の方へ行くので、そこで食べる昼飯を用意しているらしい。

その光景を奇怪に思いながら、朝食を取った。
味噌汁とご飯と漬物、子供が喜びそうな油物と、昨日の残りが並んでいた。

S子は「おいしそー」と。
オレには、なんか今まで以上に人間的に見えていた。
と言うか、俺の横に本当に生きているS子がいる、そんな感覚が当たり前と言うか、当然と言うか

なんかよくわからないけど、とにかく感じてた。

親戚の殆どがS子の存在に吹っ切れていたとは言え、
やっぱり疑り深く距離をいて食べてる人も居た。

ちなみにS子は、祖母のチカラをもってしても食事を取ることはできなかった。
それを祖母が「すみませんね……」と言っていた。 

552: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:06:40 ID:zmjxvvIKQ
ちなみにあの家だけかと思うけど、皆メッチャ食う。
とにかく食べる。子供も食う。すげーくう。
俺も巻き込まれてお変わりを3杯した。

S子は「す、すごい……」と終始気押しされていた。

朝食から30分ぐらい経ったら、もうあっと言う間に出発した。
北祖父と四人は明日の準備や、体調の問題で来なかったがそれでも……。

何て言うか、ワゴン車や軽自動車が沢山あった……
大家族と言うより、もはや旅行ツワー。

俺らは、北祖母が乗るワゴンに乗り、目的地である山を目指す。
……朝食べ過ぎたのと、運転の粗さで、道中2回も悲劇に見舞われたのは言うまでもない。

S子は子供の様に外の景色を見てはしゃいでいた。
北祖母はそれを聞いて「アレは●●」とか、「あの山の神はー」とか、とにかく色々教えていた。

森の様な山道を進み、駐車スペースのあるキャンプ場の様な場所へ到着した。
いや、キャンプとしても利用できるようで、川の方にはテントが幾つかあったと思う。

北母「では、いきましょーっ!」
アンタ本当に何才だよ……。 

553: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:10:15 ID:zmjxvvIKQ
天候はバッチリの晴れだったし、本当に自然!って言う感じの山道をずーっと登った。
空気もおいしいし、緑豊かだし、涼しいし……。

S子はと言うと、ゆっくりと歩きながら登っていた。
ただ、時々すぅー……と宙を滑り登っているのも見えた。

心なしか「ズルイ(´∀`)」と思いながら、登るのがメチャクチャ早い北海道一族を追いかけた。

S子「オレさん、がんばれ!」
時折S子がオレへそう声をかけてくれた。

もう、なんかメッチャ可愛かった。
その笑顔が励みになるよ(´∀`*)ただごめん、デブには辛い…… 

554: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:15:54 ID:zmjxvvIKQ
待ってくた人板には居たが、

従兄Bで、親戚の幼い男の子を肩車しながら登っていた。
危ないだろ……と思うが、そんなの知らずダッシュしながら登って言ったりとかしていて……。

S子「オレさん、おいて行かれますよ?」
オレ「もういいもん。」
S子「皆さん早いですね……」
オレ「本当に……運動不足過ぎるのかな……」

結局、おいて行かれました。
と言っても、途中途中で伯父さんや従兄が待っていましたが。

決められた道を歩けば言い分、迷子になるような事はなかった。

S子は自然をかなり満喫していたようで、周囲をよく見ていた。
あの鳥なんだろうとか、何故か鹿を見たと言っていた。シカ居たっけ?

S子「ただ、キツネとかは居ないんですね……」
オレ「ほら、場所によるらしいし」
そう寂しく言うS子。

まあ、その時、S子にキツネミミを装着して妄想する事で萌えていた(´∀`*) 

555: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:20:30 ID:zmjxvvIKQ
目的地へ到着すると、道中ですれ違った人の数では思っても居なかったほど人が居た。
北祖母らは、一か所に集まり露店で買ってきたアイスやおつまみ、持ってきたオニギリを食べている。

北母「遅いです!」
すみません、としか言えなかった。

S子「その分、山を一杯見れましたーw」
北母「あら、それは良かったぁ……」
対応が違いすぎないか、北祖母よ。
いや、S子は俺を待ってくれていたんだとは思うけど……

そんな風に思いながら、早めの昼飯を取った。 

556: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:31:21 ID:zmjxvvIKQ
S子「オレさんはやっぱり凄いですね……」
オレ「へ、何が?」
S子「親戚さん方が凄い人ばかりだし、オレさんも凄い人だし」
オレ「う、うん……」
親戚が凄いのは認めるが、オレはたいしてすごくない。

S子「はぁー……うらやましいな」
S子はそう言いながら、親戚たちを見ていた。
何人かの親戚はチラチラとこちらを気にしていた。

S子「なんていうか、大勢に囲まれていると言うか……
 そう言う立場で居る人って、凄くうらやましいです」

オレ「そ、そうなのかな?」

S子「そうですよ、大切にした方がいいですよw
 どうしてこう思うか分からないですけど、本当に羨ましいです!」

やはり元気に笑っている。けど、嘘の笑顔だ。
ただ、オレはそれを指摘しては駄目だと、思った。

S子「はぁー……オレさんと綺麗な景色が見れて良かった」
オレ「こんなオッサンなんかと?」
S子「はい、それに……あんまり自分のことを軽蔑する発言は止めた方がいいですよ!」
ムッと怒った顔でS子は言う。
なんか可愛い(´∀`*)  

S子「少なくとも私はオレさんの事が大好きなんです……から。
 大好きな人が自分を馬鹿にしている言葉を聞くのは凄く寂しい……
 それに、こういう場所なんだし、もっと楽しみましょう、明るく考えましょう!」

S子「ねっ、オレさん!」

そんなような言葉だったかな、って言う自信がなくなるけど。
またしてもオレは夢の世界状態で、S子の言葉を聞いてしまっていた。

なんか言葉の一つ一つが、すごく夢のように聞こえた。
いやある意味幽霊だから、夢でも間違いないのかも知れない。

ただ、そうだとしても、この目の前に居る素敵な笑顔の女の子は、まぎれもない本物だろう。
誰が何と言おうと、姿が見えないであろうと、あの子は本当に居た。

ちなみに北祖母には聞こえていたらしい。
だって、すげー(・∀・)ニヤニヤしてたもん、それに今でも時々言うw 

557: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:37:10 ID:zmjxvvIKQ
ちなみにオレは泣かなかった。
結構今まで泣いていたけど、泣かなかった。

S子「朝、北祖母さんとお話をしていたんです」
S子は山の上から景色を見ながら言った。

S子「オレさんとの時間も短い」
オレはm*が苦しくなった。

S子「だから二人でいる時間を大切にしなさいって」
オレは”お別れが近い”と心のどこかで思う。

S子「ただ、やっぱり急には無理ですよね!
 本当に残り短いけど一緒の時間を楽しみましょう!」

そしてS子はオレの名前を呼んで、最高の笑顔を向けてくれた。
オレは、テレビやドラマや感動シーンとかで泣き顔の笑顔をみたことあるけど、

そんなのゴミに思えるような最高の笑顔を見ていた。

なお、どーてい拗らせていないぞ。 

558: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:41:34 ID:zmjxvvIKQ
さっきまでの寂しい気持ちは、一気に消し飛んだ。
何て言うか、一気に「おっしゃやるぞ!!」って言う変な活力が湧いてきた。

そしたら、なんかS子がスゲー、すげー、すげーーーーーーーーーーーーーーーーーー。
もうなんか言えないわw本当に書けないww

とにかく可愛く見えて仕方がなかった!

オレ「……」
そしたら、S子は一瞬驚いた顔をしていた。

見えている人がお茶を数人吹き出し、むせている人もいる。
北祖母なんか「あらあら(・∀・*)」となんか目線逸らす。

そんなのが見えているのみも関わらず、俺はS子に キス をしていた。
その後、ギュッと冷たい身体のS子を抱きしめてしまっていた。

気がついたら本当にしちゃってた、やらかしてた、やってしまってた。
言い逃れできない、

衝動的だったけど、そうなるのは当たり前で、なんか必然だと思う!!
それになんか凄く凄く恥ずかしくなかった!

つーか、親戚以外の他の人たちの数人が「なにあれーw」って感じで見てた気がするけど、
美味い具合に親戚さんたちが隠してくれた気もする!!!

とにかく、幸せをかみしめていた。 

559: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:53:05 ID:zmjxvvIKQ
流石にS子もキスされた時は呆然としていた。
ただ、抱き着いてからはS子もオレの背中を抱き着いてくれた。

こないだみたいな励ます感じの抱き着きと言うより、
本当になんかなんかw幸せって感じで互いに意識し合って抱き着いてた。

うん、あとでちょっと「一言言ってよ~」と言われたけど、デレてたからOKだろう!

従兄Bにはスゲーおちょくられた。
「あれじゃ彼女できねーぞーw(゚∀゚)」ってさ。
分ってるわボケェ!今ではこの有様じゃ!

伯父さんや叔母さんには「若いねー」ってありがちな事言われた。

でも、なんかメッチャ(・∀・)ニヤニヤしてた。
うん、更になにがあったか伝えまくってる伯父が居た。
勘弁しておくれ。さすがにそこまでされると恥ずいわ。

なお見えない親戚からは「なーにやってるんだ、あれ……」と戦慄物だったらしい。
ただ見ているうちに、俺がS子と抱き合っているのが見えて来たーとか、何人かの中学生以下のお子さんたちに言われた。 

560: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)16:56:24 ID:zmjxvvIKQ
少し話すには、これから(抱き合ってから)時間経ってしまうので混乱しちゃうかもしれませんが

北祖母には、この後、家に帰ってから呼び出され尋ねられ、>>482で語った通り話しました。
S子同伴で。

公開処刑なんかより、恥ずかしかった。

ちなみにこんな感じ↓
北母「先ほどの行為は……まあ、気持ちは分ります」
オレ「す、すみません……」
S子「は、はい……(照れ気味)」

北母「正直に申しなさい」
ジロッと俺を見る。

北母「やっちゃった?(・∀・)ニヤニヤ」
オレ「え!?」S子「ええ!?」
北母「時々いるからねー、幽霊とやっちゃう人。幽霊が襲っちゃう事も」
オレ「いやいやいやいやいや、前に抱き合った程度で!」
北母「怒男を見ればわかりますよ?」

怒男、まさかの裏切り。
いや言った訳じゃないけど、なんか「┐(´∀`)┌ヤレヤレ」って顔していたそうです。
つーか、お前見てたのかよ。

S子「……ちょ、ちょっとやりかけました、すすs、スカートをめくって足を見せて……」
S子さん何アタフタしながら言ってるんですかーーーー!

S子「(・∀・)ニヤニヤ」
工エエェェ(´д`;)ェェエエ工
裏切り、と言うよりもS子はこの人には全て話してオレさんを任せようとしたそうです。
余計なことを……いや、のちに言わなきゃならない人が出て俺も言いましたけどねぇ……

北母「……ふむ、ただし程々にしておきなさい。あと、今晩が最後ですからね」
ば、ババ様……!何言ってるの、ババ様……! 

561: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)17:04:51 ID:zmjxvvIKQ
その後は、かなりイチャイチャしていました。
親戚一同と記念写真を取る間もずっと手を握り、
親戚の一団から少し離れたベンチに座り景色を眺めたり。

S子に、初めて図書館で会った解き冷たくされたーと、何度も言われ弄られたり
オレは、警察官( ´_ゝ`)(´<_`  )←の話でアレは面白かったと言ったり。

とにかく、幸せな一時を、過ごしました……

どうでもいいけど、撮影が大変でした。

叔他「私のこの携帯つかって!」ピロリーン
伯他「カメラカメラ……」パシャパシャ
子供「お母さんも入って―><」はい、チーズ
娘 「スマホで取っておきましょうw」カシャン

その他大勢「「「オレも俺も」」」「「「この携帯でカメラで」」」

圧倒的カオス

……すごいね、大家族じゃないけど、ああなると凄いね。
一人が現像して回すって言う訳にはいかないのね。

ちなみに数人がとった写真にオーブが移り込んでいたり、主にオレの手が欠損していたりしました。
オーブは山の霊で、欠損したオレの手はS子。

他の人の怪奇状態にS子は、北祖母公認で関わりないそうです!変にS子を疑わないで!
S子は笑って許していたけどね……ww 

562: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)17:15:33 ID:zmjxvvIKQ
ここまで来れば、S子と親戚との関係もかなり良好でした。
それが個人的には安心できて、何よりでした。

帰りは、北祖母が事前予約していた高級そうなお店へ向かい、北海道の名産品のフルコース。
S子を上座と言うのかな?凄く良い所に座らせ、その目の前にオレが要る感じだったのですが。

ビールもどんどん持ってこられ、オレはビールを普段飲めないのですが、少し頑張って飲みました。

S子の方にも、誰も手を付けないのだけど、どんどん物が運ばれて行って、
ちょっと、千と千尋のカオナシに豪華な料理をたくさん持って行く様を思い出したりしました。

で、気が付くと、オレとS子が隣り合わせに座っていた。
ずーーーーーーーっと、酔いもあってか、ヘラヘラしながら寄りかかっていた。

S子は困った顔をしながらも、何度も「もうぉ……」と言っていて、
それに萌えてました(´∀`*)


563: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)17:19:13 ID:zmjxvvIKQ
S子はニコニコしていた。
オレもニコニコしていた。

ちなみに酔いもあったけど、意識が失うほどじゃないです、気分が高揚する程度の酔いです。
其処まで酷い事にはなりませんでした。

ただ……S子の足を……ゲフンゲフン。

その後、クルマの中で眠りにつき、家に帰り、>>560の様な事態になりました。 

564: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)17:23:15 ID:zmjxvvIKQ
疲れたので休憩します……暑すぎる……

この調子なら、今日中に話終わりそうです!
何故か自分で安心した……w 

566: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:16:31 ID:zmjxvvIKQ
>>563続き

その日の晩、オレはとにかく寝れなかった。
いや、筋肉痛の前兆を感じていたし、疲れて布団に沈み込む様に横になっていた。

隣にはS子が居て、S子はボーッと天上の模様を見ていた。

帰って来てから、あんなことを北祖母に言われ妙に意識していたけど、
そう言う気にはならなかった。少し残念だったけど、仕方がない。

寝る前に北祖母から、明日の除霊について説明された。
ここからそう離れていない小さな山の神社を借りて、S子を天国へ送ると。

北母「いいかい、オレ。
 S子ちゃんと一緒に過ごせるのは今日で最後になります。
 決して悔いの残らない様、
 同時に貴方もS子ちゃんも、強い未練が残らない様に務めなさい。」

そう北祖母は、オレだけを呼んで話した。
頭の中では十分に分かっているつもりだった。

ただ、いざ目の前に来ると、何とも言えないほど、何も出来なかった。
いや、何をすればいいか分からないと言う感じだろうか。

先ほどまでの幸福感は嘘の様に、悲しさと寂しさと不安がこみあげていたのを、よく覚えてる。 

567: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:27:20 ID:zmjxvvIKQ
最後の夜、って下手に意識して、何か気を使おうと思う。
ただ、何を話しかければいいか分からない。
とりあえず喋ればと思ったが、その言葉が出る寸前で止まっちゃうんだ。

いつもなら、S子の方から何か話題を振ってくる……こういう時なら。
毎回S子へリードされていることが多いし、気にはしていたけど、今回は期待していた。

S子「……。」
ただ、S子は上を見たまま、何かを言う気配がない。

オレ「……。」
対抗するつもりは無いけど、俺も無言になる。 

568: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:27:45 ID:zmjxvvIKQ
すまん、エンターキーが壊れてやばい、ずっと改行されてるから、一端治るまでまってて。
本当に済まない。 

569: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:47:05 ID:zmjxvvIKQ
応急処置した

>>567
時計の針の音と、外で鳴く生き物の声しか聞こえない寝室。
電気が消えてから異常なほど長く感じた夜。

この空気は気まずいと言うより、そう言う空気なんだ。
お通夜と同じだ。
声を出しちゃいけない、笑っても、出来ることなら泣いてもいけない。
泣いちゃうなら仕方がないね、悲しいのも仕方がないね。

ただ、色々な人が、色々なことを想っている時間。

あの時間が流れていた。
いや、お通夜の雰囲気は人それぞれだと思うけど、オレはそうお通夜ではそう感じてる。

だから、ここで声を出さないのは正解だと思うと、不思議と安心してきた。
そもそも、悲しいとか寂しいとか不安だとか、そう言う考えになるのは間違えだ。

オレ(強気で行こう。S子に心配かけない為にも)
そう思うことで、気持ちを誤魔化しながら落ち着かせた。 

570: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:49:12 ID:zmjxvvIKQ
そんなんで寝たもんだから、翌日はかなり早く起きた。
外はまだ暗かった。

S子の方を見ると、S子は可愛い寝顔でいた。
両手をm*の下で組、落ち着いた表情で眠いっている。

はぁ……制服だから寝苦しそうだけど、はぁ……可愛すぎる……っ!

そんな変態思考で目覚め、とりあえず台所の方へ向かった。 

571: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)19:57:25 ID:zmjxvvIKQ
北母「あら、本当に早いのね」
オレ「お、おはようございます……」
北祖母はすでに起きていた。
小さなライトスタンドを使い本を読んでいる。

おいおい、幾らなんでも早すぎるだろ。
外じゃ、まだ虫が鳴いているし、陽太様だって登ってねーぞ。

と内心思いながら、それを見透かされ「年を取ると早起きするのよ」と言われ。

本当に敵わない人。
心の底からそう思った。

洗面台へ向かい、顔を洗い、歯を磨き、台所へ戻ると祖母はお茶を出してくれる。

北母「昨日の夜中はどうでしたか?」
北祖母は本を閉じながら優しく尋ねてくる。

オレ「特になにも……」
北母「あら、そうなの……寂しいわね……」
オレ「本当に……寂しいです……」
北母「ふふっ、そうね、オレには寂しい事かもね」

オレ「……これで良いのですかね」
北母「それは私が判断することではないです」
オレは何も言い返せない。

オレ「……北祖母さんなら、良かったと思いますか?」
北祖母は目を潰し考えて。

北母「今のままじゃ、お別れするのは嫌かな~」
そう笑った。

北母「私だったら、そもそも除霊されたくないもの」
オレ「えっ?」
それは、予想外過ぎる質問だった。
ハトがまめ鉄砲を喰らうような顔とはあの時のオレの顔かもしれない。 

572: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:01:42 ID:zmjxvvIKQ
北母「私は、S子ちゃんほど貴方を愛していたら離れたくないわ。

 何をおどろいているのですか?
 それは凄く当然で当たり前のことじゃないのかしら。
 
 好きな人と過ごし、好きな人とお話して、好きな人と生きる。
 それほど素晴らしい事が、この世に他にあるかしら?」

一か月前の俺なら即「ネトゲ」とか答えたかもしれない。
ただ、今の俺には「 ”その通りです” 」と言う以外、言葉は無かった。

北母「私はこう見えて我侭ですからね。
 もっと生きていたいし、もっと子供たちの顔が見たい。
 今はヨボヨボだけど北祖父さんとも、ずーっと一緒に暮らしたい。

 不老不死の薬があるなら、私は間違いなく飲みます。

 それぐらい私は生に対して、鬼で、我がままで、狡い人間です」

オレはただ茫然と聞くしかなかった。 

573: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:11:13 ID:zmjxvvIKQ
北母「でも、それは人には叶わないです。
 死んじゃいます。お別れは絶対に来ます。お別れして天国へ行きます。

 ただ普通の人が、普通に天国にたどり着くには難しい。
 だから、生きている人たちで集まって、天国へ行けるようにお呪いをし、天国へ逝かせる。

 それが普通なんです。

 ……だけど、私は『天国に行くのが正しい』とは少しも思ってません。
 そう持って除霊しなかったことも沢山あるのですよ?

 もしも、今からS子ちゃんの除霊を止めたいと言うなら、私は賛成します。」

予想外の言葉の数々に、俺は言葉が出なかった。 

574: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:19:07 ID:zmjxvvIKQ
専門も言っていた。
『もっともお祓いが、彼女の幸せな気もしないけど』

それに社長は霊と共同生活している。
けれど、受け入れ、問題もあっても幸せそうだ。

ただ、ニトは成仏が正しいと言っていた。
そうだ、S子は基本的何もできない……それは嫌だろう。

――結局オレは、オレでの答えを見つけようとして居なかった。
そ れ を 北 祖 母 は 見 抜 い た 。

北母「……貴方はどうしたいの?
 流されて、周りに言われて、そんなんでS子を振り回して何がしたいの?」

その言葉にオレの頭の中は一気に真っ白になった。
親父の言葉や、従兄の言葉も、なんも聞こえなくなる。 

575: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:23:20 ID:zmjxvvIKQ
オレは人生で味わったことが無いほど、考えた。

本当にオレがしたいのはなんだ?
周りの声なんか聴くな、オレは何がしたい。

S子と幸せになりたい。
その幸せってなによ?

じゃあ、その幸せってなんだ?

S子を見て萌えてること?違うだろ。
S子の足を見て萌えてること?違うだろ。

ああ、そうだ。
S子と家庭を設けることだ。運じゃ叶うのか?
バーカ、叶う訳がねーんだよ、あほ。

S子と結婚する、叶うかもしれない。
今でも幽霊と結婚ってニュースになる、日本じゃ聞いた事が無いけど。

でもそれは、違う。そう言う幸せじゃない。
いや幸せだけど、そう言う幸せは、オレは望まない。

バーカみたいに、アホみたいに、どーてい拗らせないで。
仕事よりも、ネトゲよりも、今までの受験勉強よりも、とにかくとにかく考えた。

ただ、答えは本当に何の前触れもなく、頭に過った。 

576: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:31:49 ID:zmjxvvIKQ
S子が幸せだと思うことが幸せなんじゃないか?

最初は疑問だった。

ただ、S子が笑っている時、オレは幸せだった。
S子と楽しい事を話している時は幸せだった。
S子が暴走した後の和解した時は幸せだった。
S子がスカートたくし上げた時、いやその後だ、幸せだった。

昨日もそうだよ。
S子は幸せそうにしていた。その時俺だって幸せだった。

ちがう、俺が幸せかどうかじゃない。嬉しいのは其処じゃない。

”S子が幸せだと思っていただろう事”を思い出すと、嬉しい。
結局オレの独りよがりな視点でしか言えない。けど、そうだ。

もーーーーーーーー何て言うか。
とにかくウザイ、臭い、キモイ、死ね、くたばれってレベルだけど。
このさい恥なんか知るか。

オレ「S子が幸せだと……思う事をオレはしたいです……」

ぷっはwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
あはははははwwwwwww恥ずかしいけどwwwwwwww

はぁ。草刈る。
とにかく、俺はそう言いました。言っていました。

北母「…………良いじゃない?私は良し悪し決めれないけど、素敵よ」
なんかとても優しい顔で言われた。
照れながらオレは笑った。

北母は語った。

きっと、これが本当の『本音を言う』状態で、
こう言う辿り着いた答えが『真理』って言われるんだと思う。

幾つも答えがある。
その中で、一つの答えを掴む。

他に答えはあるけど、それでも。

オレは”これが答え”だと思い掴み、持って歩く。
そう言う状態が真理なんだと。 

577: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:34:39 ID:zmjxvvIKQ
テンション落とす為に暗い事言うけど、
ぶっちゃけS子への真理には辿り着いたけど、オレへの真理は辿り着いてません。

どーていです、ちょっと痩せたけどデブのままです。仕事も大したことしてません。

ふぅ……。あっかん、顔熱い。
なんでネットで変なこと熱く語ってるんだろう。.

うわあああああああああああああああああ
本当に聞いてくれてる、見てくれてる人が居たら、感謝します。 

579: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:40:14 ID:zmjxvvIKQ
そんな話をしていたら、外は少し明るなり始めてた。

S子「おはようございます」
オレ「うわっ!」

本当にビビりました。突然オレの後ろに立っているんですよ。

オレ(今の恥ずかしい言葉効かれたかな~……)
とか思いながら、恐る恐るS子を見るけど、S子は「?」な表情で俺を見る。
心の中で小さく「うっし」とガッツポーズ。

北母「あら……、そうだオレ、S子ちゃん。
 少し外をグルッと散歩してらっしゃい」

その時、俺は北祖母の気遣いに気が付けずあらぬことを言いました。

オレ「き、筋肉痛で……」
北母「はぁー……なら自転車でも使いなさい。
 とにかく外は気持ちが良いから。いってらっしゃい。」

何か、妙に北祖母は俺らを追い出したいのかな?って感じた。
今日はお祓いごとがあるし……と、見事的外れな思考をして、自転車の鍵を取る。

そして、ボロボロで空気の甘い黒い自転車を借り、明け方の外へとS子と出て行った。

それが、最後のS子との散歩だった。 

580: ◆Jv4G8upKnw 2014/08/04(月)20:44:36 ID:zmjxvvIKQ
ちょっと、ご飯食べてきます。

……うし、食べたらラストになります。 


581: メーテルカードマン 2014/08/04(月)21:13:02 ID:1fVjeYcvr
>>580
ゆっくり食ってこいよ

…もうラストか… 

582: 名無しさん@おーぷん 2014/08/04(月)21:42:36 ID:2rFBBoETc
ちゃんと見てるぞ

ラストに近づくにつれてさみしくなってくるな 






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